みなさまこんにちは。ニカイドウです。
さて、いきなりワタクシゴト情報で恐縮ですが、私はかれこれ1年ほど週6回ペースでジムに通っております。
(週1回はジムの定休日なので、定休日以外はほぼ皆勤賞ペースです)
内訳といたしましては、週4回は30分ほどスイミングをし、残り2日は筋トレと有酸素運動を1時間ほど行うというルーティンがすっかり定着しております。
当初は「減量したい」「絞りたい」みたいな気持ちもありましたが、今は「美味しいものをより美味しく食べたい。(しかし肥えずに)」という気持ちがモチベーションとなっています。
先日、ジムのトレーナーさんに「体力ありますね!」とお声がけいただき大変嬉しい気持ちになりました。
これも腸内細菌のおかげなのか、それとも運動を習慣化していることで腸内細菌がよりよく保たれモチベーション維持やパフォーマンス向上につながっているのかと考えていましたが、運動と腸内細菌叢に相互作用があることはほぼ確実となっているようです。
(体力の他にも「生命力強そう」とか「なんか強そう」という評価もいただくことありますが、腸内環境関係あるのかしら、、🤔)
体力の指標になるVO2 max(最大酸素摂取量)
体力の構成要素のうち全身持久力の指標となるのが「VO2 max(最大酸素摂取量)」ということです。
最大酸素摂取量とは「1分間に体内に取り込まれる酸素の最大量」をいいます。酸素は体内で化学的なエネルギーを作るときに使われますが、その消費量が多いほどたくさんのエネルギーが作り出されます。エネルギーの生産量が多いほど身体を長く動かすことができるので、最大酸素摂取量を測ることによって全身持久力が評価できるのです。最大酸素摂取量は、心臓のポンプ機能や血液運搬、骨格筋、肺拡散能力などが関連するため、いわば全身組織の総合力ともいえます。
e-ヘルスネット「なぜ全身持久力が必要なのか -健康と全身持久力の関連性」
私は普段Apple Watchを着用しているのですが、これが非常に優秀で運動時には自動でVO2 max値を測定してくれます。
Apple WatchのVO2 max測定原理は、専用トラッカーと同じく心拍数や身体データを使って推定するもので、精度は高く正確なデータなのだということです。
私のApple Watchが計測してくれたデータによると、私のVO2 maxは平均39.6で、高いレベルをキープしているようです。つまり、ジムのトレーナーさんがお声がけくださった「体力ありますね!」は、お世辞ではなかったと言えそうです。
また、iPhoneでは「ヘルスケア」という健康管理アプリが標準でインストールされており、ヘルスケアアプリではVO2 max 値の変化と、同年代・同性の方と比較した心肺機能レベルを確認できるようになっています。
これまではヘルスケア機能を使ったことなかったけど、使ってみようかな?どうやって使うのかな?と思われた方は以下サポートページをご参考いただければと思います。
>>>iPhone、iPod touch、Apple Watchでヘルスケアデータを管理する
少し余談になりますが、ヘルスケアアプリのおすすめ活用法をもうひとつご紹介。
レビューから、「ヘルスケアアプリの服薬機能を活用し、ソイルキュアの飲み忘れを防止している」という声をお寄せくださったお客様がいらっしゃいます。服薬リマインダーを設定しておくと、服用時間に通知してくれるとのこと。
「自分に合うサプリが見つかったから習慣化していきたいんだけど、うっかり飲み忘れることが多いんだよなぁ、、」という方はこちらもひとつご参考にしてみていただければと思います。
iPhoneやAppleWatchで服薬中の薬を追加・記録する方法については、以下サポートページをご参考ください。
>>>iPhoneやAppleWatchで服薬中の薬を追加・記録する
運動と腸内細菌叢には相互作用がある?
適度な運動が健康に欠かせないことはもはや常識となっていますね。
過去10年間で行われた多くの研究からも、腸内細菌叢の組成とスポーツパフォーマンスとの間に関連性があることが示されてきています。文献を参考に以下にざっくりとピックアップしてみました。
- げっ歯類モデルを使用した研究では、腸内細菌叢が実験的に破壊されたマウスで持久力パフォーマンスが低下したことが観察された。
- 国際的なアイルランドのラグビー選手の腸内細菌叢は、非活動的で座りがちな集団よりも明らかに微生物多様性が高かった。
- VO2 Max値と腸内細菌の多様性には正の相関があり、VO2 Max値が高いほど腸内細菌の多様性も高かった。
- 数週間のトレーニング期間がヒトの腸内細菌叢の多様性を高める可能性があることが明確に示されており、特に食物繊維からエネルギーを抽出する腸内細菌叢の能力が高まることが示唆されてる。
- 宿主の免疫機能やエネルギー代謝機能に関与し、生体の恒常性維持に寄与しているとされる短鎖脂肪酸(SCFA)は運動により増加する。
【参考文献】
「Exploring the Relationship Between the Gut Microbiome, Physical Fitness Levels and Metabolic Responses to Exercise (EXOMIC)」Frédéric Derbré.January 9, 2023
「The Irish Rugby Team has Exceptional Guts」Teagasc.June 10, 2014
Mehrbod Estaki et.al.,Microbiome4:42(2016)
「A Review of the Role of the Gut Microbiome in Personalized Sports Nutrition」Front Nutr. 2020 Jan 10;6:191
上記の内容を受けて、前回ブログに書かせていただいた私の腸内フローラ解析検査マイキンソーの結果を改めて見てみると、腸内細菌の多様性と短鎖脂肪酸を産生する酪酸生産菌の割合は平均値より高くなっていました。
「腸内細菌を減らすと体力や運動への気力が低下してしまう(※)」という報告もあるので、足繁くジム通いができるモチベーションが保てているのは腸内環境のおかげでもあり、また、継続的なジム通いのおかげで腸内環境がより良くキープできているのかなと、私個人としてはそう感じています。体力や全身持久力を高めに維持できているのも、腸内細菌叢への心配りと運動習慣との相互作用によるところなのだなと思っております。
これまたジムに通い始める前になぜマイキンソーをやっておかなかったんだろうという先に立たなかった後悔もあったりします。これから運動を習慣化していこうと考えていらっしゃる方がおりましたら、腸内フローラ解析にて腸内細菌叢の多様性と酪酸生産菌の割合の推移を観察してみても面白いかもしれません。
(※)参考文献
Antibiotics wreak havoc on athletic performance
「でも、なかなか運動する気力が起きなくて、、」という方。
運動した後に食べるご飯はびっっくりするほど美味しいですよ!!
体力の維持増進のためだけでなく腸内環境をより良く保つためにも、ぜひストレスを感じない範囲で楽しみつつ、ご自身に合った運動習慣を取り入れてみていただければと思います。