【ご馳走シーズン到来!】この時期、「腸内」だけでなくフローラバランスを気にかけておきたい部位とは!?

毎年12月に入るとフル活用するテンプレ文に、「早いもので、今年も残すところあとわずかとなりました」という一文がありますね。
この「早いもので」「わずか」が決して大袈裟でなく、年末まで走り去っていく時の流れの速さの体感が毎年記録更新をしていっているように感じていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか、、😨
師走の候、美味しいものを存分に食べられるイベントをモチベーションに年末に向けラストスパートに励まれている方もいらっしゃることかと存じます。かくいう私もその一人ですが、それに伴い、これからの時期は忙しさで負荷が増えたり、甘いものやアルコールの摂取量が日常より大幅に増える傾向にありますね。
この時期には特に「腸内」の他にも、フローラ(細菌叢)バランスを気にかけておきたい部位があります。
それはズバリ、「口腔内フローラ」です!

年末年始は〇〇病が増えやすい!?

この時期特有の生活習慣の変化、例えば、食事会などのイベント事による食事バランスや睡眠への影響や免疫力が低下しやすいことなどが複合的に影響し、年末年始は歯周病が増えやすい時期なのだそうです。イベントにおけるパーティーメニュー的な食事内容による歯周病増加への影響の部分を挙げてみますと、 糖分は歯周病菌のエサとなり、口腔内フローラのバランスが崩れやすくなります。また、アルコールは口内の乾燥を招き、唾液の自浄作用を低下させます。

「腸活」を頑張ってもなかなか効果が出ない場合、口腔内の健康状態が原因となっている可能性も!?

口腔内フローラが悪化し、歯周病菌が腸に到達すると、「ディスバイオシス(腸内細菌の総菌数が著しく減少することや、その構成比が変化してしまうこと、正常な細菌構成が異常になること)」を引き起こし、腸のバリア機能が低下して全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があることも指摘されています。
例えば、代表的な歯周病原因菌として知られているジンジバリス菌は、唾液と共に腸へ移動してしまうと、腸内フローラバランスを乱して、生活習慣病や、関節リウマチやアルツハイマー病といった全身疾患の発症や進行と深く関連している可能性が複数の研究で示されています。
他にもフソバクテリウム・ヌクレアタムなどの歯周病菌は大腸がんの発生や進行に関与する可能性も示されています。

「口腸相関(こうちょうそうかん)」も存在。

口腔内フローラと腸内フローラは、消化管でつながっているため、口の中の細菌が腸に影響を与えたり、逆に腸内環境の悪化が口腔内環境に影響を及ぼしたりすることがわかっています。
脳と腸の関係を示す「脳腸相関」の研究が発展し、その影響が口腔にまで及ぶという考えが広まってきた背景があり、歯科分野において「口腸相関」という概念も近年注目を集め始めています。
裏を返せば、口腔内フローラが整っていれば、腸内フローラが良くなる可能性も高いということです。また、腸は体全体の免疫システムの大部分を担っているため、腸内フローラのバランスが整っていれば、免疫細胞が適切に機能し、口腔内の細菌に対する過剰な炎症反応を抑えることが期待できます。
つまり、私たちの健康状態に大きな影響を与えている腸内フローラと口腔内フローラ、どちらか一方ではなく、両方のケアを意識的に行うことが、健康な体づくりには不可欠ということです。両方にとって重要なのは、日々の適切な口腔ケアとバランスの取れた食生活です。また、有効な菌類を含む発酵食品やサプリメントを摂取することも、腸内・口腔内環境をよりよく保つのに役立つと言われています。

健康であってこそ、イベントシーズンもより一層楽しめるかと思いますので、休肝日のような調整日を設けたり、年末年始で歯科医院が休診となる前に口腔ケアに行ったり、SOILcureで有用菌をチャージしたりして、この時期も元気に楽しんでお過ごしください(^^)/♪

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